残暑お見舞い申し上げます。
毎日暑いですね。
今日はクリニックでの日帰り手術についつ書こうと思います。
手術は、毎週金曜日のお昼に行なっており、ばね指や腱鞘炎、良性軟部腫瘍の手術を中心に行っています。
特に、ばね指手術は、専用の切腱刀を使用して小切開手術による腱鞘切開を行うので、
切腱刀は、写真のように先端は3mm程度で、腱鞘の部位を、狙って皮膚を切開し、粘膜剥離子で、神経や軟部組織をカバーしながら切開します。
傷も小さいので、出血は少なく、縫合も1,2針で十分です。
ただし、母指については、神経の走行がさまざまであり、従来の直視下での腱鞘切開を行っています。
その他、軟部腫瘍についても、切除生検を中心に摘出を行っています。軟部腫瘍は、その発生部位、形態もさまざまで、診断を誤って、不適切切除を行うと、切除の追加手術が大きくなったり、悪性腫瘍であった場合、再発、転移を助長し、取り返しのつかないことになることもあります。どんな小さな腫瘍でも、専門医の診断のもと、画像評価を適切に行い、手術の必要性を判断して手術を行うことが大切です。多くの腫瘍は痛みがなく、大きくなるまで放置しておいたり、触っただけで、大丈夫といわれて、そのままにしておくのは問題がある腫瘍もありますので、遠慮なく、ご相談ください。
2017年8月26日